俺の人生谷ばかり でもしぶとく生きてるよ

健太、46歳。セキュリティ会社勤務のサラリーマン、一応。。家族は嫁と子供が3人。こんなことを言うと子供には申し訳ないんだけど、俺は子供は一人でよかったんだよね、正直なところ。

でも嫁さんが「せめて2人は欲しい」っていうもんだから、なんとかできないように、嫁にバレないような小細工を色々としてきたんだけど、1人目の子供(長男)が生まれてから7年が経った日のこと、とうとう嫁が妊娠しちゃってさ。

しかも蓋を開けてみたら双子なわけよ。女の子が2人もいっぺんに生まれちゃって。世の中には子供が欲しくてもできない夫婦がたくさんいることだって、もちろん分かってるよ。こんな風に言うと批判されかねないことも。

でもさ、家庭ごとにいろいろと事情があるでしょ。うちはもう経済的に火の車なんだから。でもその原因は俺にあるから、嫁には何も言えないんだけどね。

大学を出てから最初に入った会社は良かったよ。途中で株式上場なんかしちゃってさ。でも残念なことに、俺は従業員持株会に入っていなかったんだよね。毎月、給料から天引きされるのが嫌でさ。

今思えば、毎月たかだか2万か3万の天引きさえ我慢しておけば、今頃はウハウハの人生だっただろうになぁ。上場後に株を売った同僚は何千万も利益を出しちゃったりなんかしてたから。

でもうちが貧乏なのはそんなことが原因じゃなくて、俺がリストラされちゃったわけよ。リーマンショックの後に会社の業績が急激に傾いた時にさ、人事評価の低い人たちが子会社に出向させられたり、ひどい場合は自宅待機。その間は給料も激減。

営業マンだった俺は外回りに行くふりしてしょっちゅうサボったり、出張に行っては飛行機代の定価と早割運賃の差額を稼ぐことに一生懸命になったり、自分でもどうしようもない社員だったと思うよ。

で、漏れなく自宅待機組に入った俺は、半年の自宅待機の後、転職斡旋をされちゃって。要は肩叩き。周りも俺も、こんな人間を採用してくれる会社なんであるわけないと思ってたんだけど、捨てる神あれば拾う神もいるもんだね。俺は口だけは達者だから、面接をかろうじてクリアして、今いるセキュリティ会社に転職したんだよね。

俺のだらしなさを知ってる同僚たちは、「あいつがセキュリティ会社なんて笑。自分のセキュリティをまず固めろよ」とか、散々笑い者にされたな。

転職が決まったのは良かったけど、給料は大幅ダウン。しかも俺はパチンコ中毒。暇さえあれば、家の中に居場所がない俺は、仕事が終わっても家族が寝静まるまでは帰らないようにしてるからパチンコに寄ってくし、土日も家にいると色々と面倒だから、嫁に怒鳴られようが何しようが煙に巻いてパチンコに出掛けてる。

だからさ、家計の管理は当然嫁がしてて、俺には毎月2万円の小遣いしかくれなくて(しかも昼飯代込み)、普通ならパチンコなんて出来ないと思うと思うんだけど、そういうところだけは昔から機転が利くんだよ、俺は。(悪知恵が働くとも言うかな)

俺がどうやってパチンコ代と飲み代(錦糸町とか)を捻出しているか、俺と同じような肩身の狭い男性諸君に向けて、おいおい語っていくよ。同じ穴のムジナ同士、うまくやろうぜ。